おにぎり倶楽部

幻の具材

今の日本には豊富な食材がある一方、絶滅の危機に瀕している食材があることも確かです。そこで、今回は幻の食材を使った・・・いわゆる「幻の具材」について紹介していきます。入手困難な食材はもちろん、絶滅寸前の食材などにもスポットを当ててみました。また、それらをおにぎりの具材としても見ていきます。おにぎり好きだけでなく、環境問題などに興味のある人もぜひ立ち寄ってください♪

幻の「サハリン昆布」で

戦前、サハリン昆布は全国水揚げ高の約1/3を占めていました。しかし・・・終戦後、入荷がばったりと途絶え「伝説の昆布」と言われるようになったそうです。さまざまな事情により、今では年間数トンしか輸入されないとか。しかし、ロシアに昆布がなくなった訳ではありません。逆に「昆布を食べる」という習慣がないので、ロシアの漁場は荒らされることがないとか。今では昆布のジャングル密林、いわゆる手付かず状態のようです。水質も昆布の生育にはもってこい・・・従って、極上の昆布が採れます。おにぎりの定番「塩昆布」も、サハリン昆布なら格別に美味しいかもしれませんね!

激減「ハマグリ」「アサリ」

潮干狩り・・・といえば、やっぱり「ハマグリ」や「アサリ」ですよね! また、ハマグリやアサリの佃煮はおにぎり具材としても非常に人気があります。しかし、近年ではこれらの2枚貝が激減しているとか。さまざまな原因が説かれていますが、中でも最も有力なのが「農薬」です。田畑にまかれた大量の除草剤・・・これが河川を通じて干潟に流れ込み、生息地の環境が悪化したとされています。ハマグリやアサリが激減してしまった現在では、これらの佃煮で作るおにぎりも「贅沢品」といえるでしょう。

絶滅危惧食とおにぎり

極端に数が減り、現状のままでは絶滅が避けられない・・・いわゆる絶滅寸前の動植物(種)を“絶滅危惧種”といいます。「絶滅危惧食」とは、それらの“絶滅危惧種”を使って調理、食品にしたものです。ここでは、おにぎり具材としても人気の高い「絶滅危惧食」を見ていきましょう!

絶滅危惧食「雲仙コブ高菜」

高菜の一種でピリッとした辛味がある一方、最大の特徴でもある「コブ」部分はなぜか甘く瑞々しいです。お浸しや炒め物などさまざまな料理に活用できます・・・が、高菜といえばやっぱり漬物でしょう。高菜漬けといえば、おにぎりの人気具材としても有名です。絶滅危惧食「雲仙コブ高菜」の漬物・・・いわゆる「高菜漬け」で美味しいおにぎりを作ってみませんか?

絶滅危惧食「エタリの塩辛」

長崎県ではカタクチイワシ(エタリ)が豊富に獲れ、ある漁場では「エタリの遊び場」という別名が付いたほど。そのほとんどが煮干の原料となる一方、煮干加工には不向き(脂がのった大きいサイズ)とされたものだけが塩辛などの加工品になったそうです。しかし・・・現在ではエタリの確保が難しく、さらに食の多様化から塩辛離れが進んでいるとか。ご飯にはもちろん、おにぎり具材としても重宝する一品ですよ!

絶滅危惧食「余目曲がりネギ」

「余目曲がりネギ」とは、仙台市宮城野区にある“余目”という地域で栽培されたネギです。ちなみに、現在は「仙台曲がりネギ」で統一されています。河川敷の土地に合わせて寝かせるように栽培・・・すると、ネギ自体が起き上がろうとして曲がるんだとか。加熱によってコクと甘みが出るので、おにぎり具材の「ネギ味噌」なんかにもピッタリですよ!

「味の箱舟」ってなに?

イタリアに本部を構える“スローフード協会”は、さまざまな問題(大量生産や過度の衛生管理法など)によって危機に晒されている食品を救い出そうと「味の箱舟」プロジェクトを立ち上げました。世界共通の認定基準があり、それらを踏まえながら認定品目を検討していくそうです。今現在、日本では前述した3つの食品(雲仙コブ高菜、エタリの塩辛、余目曲がりネギ)を含む9品目が認定されています。そのどれもが、おにぎり具材にピッタリなものばかりですよ!

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