本枯節の歴史
さかのぼること室町時代、干し鰹に「焙乾」という技術が導入されてかつお節が誕生しました。江戸時代以前から、各国(五島・平戸・紀伊・志摩・土佐)のカツオ浦には焙乾小屋が建てられていたそうです。ちなみに・・・当時の焙乾設備は台所兼用で、囲炉裏の平籠に鰹を入れておくと(煮炊きする)熱と煙によって自然焙乾されるものだったとか。江戸時代になると紀州の焙乾小屋が改善、「かつお節」という名が広く知れ渡るようになりました。以後「熊野節」や「伊豆節」が一世を風靡、「本枯節」が誕生したのは明治30年頃のことです。かつお節の歴史は古いものの、「本枯節」の歴史は浅い・・・といえるでしょう。